中沢剛のブログ

idea Picnicで出てきたアイディアなどを紹介

idea Picnicとカウンセリング

人は色々な経験を貯めこんで、色々な感情を抱くけど、自分が何を感じているのか?というと、意外と自分でも分からない。

 

そういう時、言葉による問いかけを重ねることで、何を感じているのかを理解できるよう助けてあげるのが「カウンセリング」というプロセス。

我々がやっている idea Picnicというワークショップは「カウンセリング」と共通点がある気がする。


アイディアも「自分の過去の経験の中にしかない」と言われる。じゃあ自分の中にどんなアイディアが隠れているのか?というと、意外と自分でも分からない。

そういう時、言葉による問いかけを重ねることで、自分の中に埋まっているヒラメキを見つけるよう助けてあげるのがidea Picnicというプロセス。

・感情を言葉で救い上げる=カウンセリング
・発想を言葉で掬い上げる=idea Picnic

ということだと思う。
自分というスープの中から感情や発想をすくいあげる「お玉」みたいな、言葉を探していきたいと思います。

前からぼんやり思っていたけど、最近、オンラインカウンセリングの cotree - コトリー の社長と議論する機会があったときに、このことに気づきました。
ありがたいことです。
 

 

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チャップリンと宇宙

人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ…というのはチャップリンの言葉。

しかし、もっともっとクローズアップして、元素のレベルで見てしまうと、「くっついたり離れたり」、何億年もずっと、ただただ単調な繰り返しを行っているだけ。

ビッグバンからアナタまで、という最も壮大なドラマが、最も単調なドラマによって構成されているというのは、つくづく不思議な話だね。

 
などと、単調な電車の行き来を見ながら考えている帰り道。

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面影とロボット

家庭の中にロボットが入って、おばあちゃんの会話相手になって、おばあちゃんとの会話からロボが成長するという、そんな時代は割とすぐ来るかもしれない。

もし、そんな時代が来たら、おばあちゃんが亡くなった後、僕らはそのロボを果たして捨てることができるだろうか? それにはかなり高い心理的なハードルがあるだろう。

でも、もし捨てれずに家庭内で何世代にも渡って存在したらどうなるか。その家庭の匂いの染み付いた、誰よりも家庭的な存在になるかもしれない。

その家に生まれた赤子が初めて笑った時、ロボが言う。

「この子の笑顔は、ホント、ひいおばあさんとそっくりだよ。きっと美人になるね。」と。

木登りで怪我をした息子に、ロボが言う。

「ひいおじいさんも同じ木に登って落ちて泣いてたよ。でもその時はこんなに高い木じゃなかったけどね」と。

二度と戻らない日々の美しさ。ロボの古いスピーカーから発音される先祖の面影。

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medium.com

 

フリーハグ・フリーダウンロード

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idea Picnicで出てきたアイディアから「フリーハグ・フリーダウンロード」。
 
ハグをすればするほど、音楽を無料でダウンロードできるというイベント。
 
イメージとしては、バッチか腕章か帯か何かしらインターネットにつながるアタッチメントを用意する。
 
昨年、GoogleLevi’sと協力して、スマホを操作するコントローラーを織り込んだデニムジャケットを開発するというニュースがあった ( Project Jacquard )が、それに近いイメージ。
 
そして、それを、音楽フェスのようなイベントで、参加者全員に配布する。
同じアーティストのファン同士が、高揚してハグすると、そのアーティストの今日の演奏が、今日だけダウンロードできる。
 
・・・そんな建てつけにすると史上最大の音楽ハグイベントができるかもしれない。
細かい味付けは色々なバリエーションが考えられそうである。
 
ハグタイム

ハグタイム

 

シンギュラリティ と ビリー・ワイルダー

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ビリー・ワイルダー
お熱いのがお好き」「麗しのサブリナ」などで知られる艶笑喜劇の神様、「ビリー・ワイルダー氏」は、同じく映画界の巨匠「エルンスト・ルビッチ氏」を映画監督を師と仰ぎ、自らの仕事場に、
 
「How would Lubigsch havi it? (ルビッチならどうする?)」
 
という言葉を貼っていたという逸話がある。
古畑任三郎」などで有名な三谷幸喜氏は、そのビリー・ワイルダー氏を敬愛しており、「ルビッチならどうする」を踏まえて「ワイルダーならどうする?」と考えるのだ、と昔TVドキュメンタリーで語っていた。
 
ワイルダーならどうする」「ルビッチならどうする」
・・・と言いたいところだが、現在 2人ともご存命ではない。
でも、だからこそ彼らが生きていたら何て言っただろう?と考えたくなるのは人の性だと思う。
 
シンギュラリティ
人工知能のテクノロジーがその状況を変えるかもしれない。人工知能が人間の脳に迫り、さらにそれを超えていくかもしれない、そのタイミングのことを指してシンギュラリティと呼ばれる。
シンギュラリティの時代が来たら、生きている間にその人が残した様々な発言のデータや行動のデータ、あるいは生体データなどを元にして、その人が亡くなった後もその人に模した人格を再現できるようになるかもしれない。
もちろん完全に本人と同じではないけれど、
誰もが “○○さんならどうする?" と質問できるような相手がスマホの中に死後も住み続けるようになるかもしれない。

死者の大量誘拐事件
誰もがスマホの中に「死者メンター」を住まわせる時代。しかし事件がおきる。
世界中の100億台のスマホの中にある故人たちが、いっせいに誘拐されてしまったのだ。
ある日、スマホを開くと、大事な○○さん がいなくなっている。
 
ハッカー集団は、「死者サーバー」の乗っ取りを宣言。死者のブロックチェーンがハックされて全ての死者にアクセス不可能となってしまった。
世界の"生者"100億人は嘆き悲しみ、「私のスマホに帰ってきて」と泣きながら街を徘徊する。
パニック状態のさなか、ハッカー集団からある不思議な要求が届く。
死者を探しまわる人々が聞いた「死者の声」とは?
 
・・・みたいな
ストーリーをベースにしてひねりを加えていくと、いろいろなプロットが思いつきそう。
しかし、今の所、道は遠い。もっともっと考えないといい脚本にはならなさそう。
なによりも、このストーリーには、色気とユーモアの成分が足りていない。
そんなとき、やっぱり、考えてしまうよね。
ビリーワイルダーだったらどうしただろう・・・って。
 
 関連作品
麗しのサブリナ (字幕版)
 

 ビリー・ワイルダー監督、オードリー・ヘップバーン主演。オードリーの美しさをもっとも引き出したのはビリー・ワイルダーだ、という声も多い。

 古き良きビリーワイルダーとはまったく風合いの異なるSF作品。死の間際、AIに頭脳と意識をアップロードされた天才科学者(ジョニー・デップ)の話。トランセンデンスとはシンギュラリティの意味。

ARM と オノヨーコ

インターネット・通信業をやっている某企業で、戦略企画の仕事をしており、またアイディアを量産するゲーム形式のワークショップ "idea Picnic" を開発している中沢剛と言います。はじめまして。 

脳をポン

考えることを仕事にしたいと思う自分にとって、現在ありがたい環境におり、絞った脳みそのほとんど全てが仕事に吸い上げられているような感覚がある。

一方で、ポンとつついた脳みその反対側がポンと出てくるかのように、目の前の仕事とは全く違うことをふいに思いつくこともある。 そんな日々を送る中で、ブログを書いてみようと思うに至った。 

どんぐり

きっかけは、「ARM」と「オノヨーコ」。 仕事の関係で、半導体チップデザインを行う「ARM社」について調べた際、同社の社名が Acorn RISC Machine に由来することを知った。「Acorn」とはどんぐりのこと。 直接の関係はないけど、オノヨーコさんが 「Acorn」 という詩集を出しているという情報も偶然知った。気になって読んでみると、その中にこんな一節があった。

やりたいことを書き尽くす。
誰かにやってもらって生きていく。
踊り続ける。

(原文)
Write all the things you want to do.
Ask others to do them and move on.
Keep dancing.

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日々の仕事の中で自分は、自分の考えが(他の人達の考えと一緒になって)世に実現されていくという感覚を体験させてもらっている。
ただ、それにしても、頭に思いつくことの全てを活かせているわけではない。 それならば、思っていることを公開した方が、それが誰かの思いつきやインスピレーションにつながれば、誰かのビジネスや生活を面白く生きるヒントになるかもしれず、少し世の中への貢献になるかなと思った。
僕のキャリアに大きな影響を与えた或る大事業家に、4年前に言われたことがある。

「お前そろそろ世の中のために働け」

小さな取組ではあるが、このブログもそういった活動に間接的につながるものと思って続けたいと思う。 日々の思いつきや、idea Picnicワークショップで出てきたアイディア。 すぐできることから、妄想レベルの話まで、秘蔵のネタを蔵出していきたい。 

どんぐり (Yoko Ono)

Yoko OnoのAcorn (どんぐり)。英語版はKindleで読める。1ページ1編の短い詩の集合なので僕のような英語初中級者でも読める。どのページから読んでも大丈夫なので気楽な英語の勉強も兼ねておすすめ。

Acorn (English Edition)

Acorn (English Edition)

 

 日本語版もでている。「どんぐり」。こちらも読みやすそう。日本語版は紙の書籍のみの模様。 

どんぐり

どんぐり